●塗装
まずは、塗装前の準備を行います。
品質チェックをし、脱脂剤を使って表面の脂分を綺麗にふき取ります。
次に、バリや錆がないか確認し、あればバリ取りや錆落としをします。
その後、スプレーガンで数回に分けて下塗りをします。
1度塗った後はしっかり乾燥させてから重ね塗りしていきます。
しっかり乾燥させていないと、塗料が垂れてしまいます。
下塗りは、耐食性、加工性、溶接性に優れたジンクライトを使用しています。
下塗りの後1日置いて乾かし、本塗りを行います。
本塗りも先に6割くらい塗って、乾かしてから重ね塗りをします。
●組み立て
図面どおりの寸法で組み立てる工程です。
何をするための機械なのか、どういう動きをするのかを把握すると、どんな部品がつくのか、何を基準に取り付ける角度を決めるのかなどがわかり、作業スピードが上がります。
ポイントはどこなのか重点をつかんで組み立てていきます。
●検査・試運転
基本的に電気・ソフト関係は専門の協力会社さんに依頼しています。
しかし、電気も基本知識として必要ですので勉強をしております。
試運転は、お客様立会いのもと行い、必要に応じて手直しをします。
●化粧直し
出荷前に組み立てる際についた汚れを落とし磨きあげます。
塗装の後に穴を開けたり、電気系統の作業工程で加工する場合もありますので、そういった部分のお色直しも行います。
●出荷
梱包をして出荷し、現場で据付いたします。
新規の機械の場合は現場で多少の要望などが出る場合がありますので、その場で出来ることは対応いたします。
担当者紹介
塗装は、乾かす時間を短くしたり、重ね塗りの回数を減らすなどしてスピードを上げることは可能です。
しかし、そうすることで当然仕上がり悪くなります。
性能には響かなくても、きれいに仕上げることも重要だと考えています。
組み立てる時も同様です。
例えば、穴の直径は余裕をもたせてあります。
多少一方に片寄っていても組んでいくことはできますし、不具合が出るとも限りません。
たとえそこまで精密なものを要求されていなくても、常に芯に合わせて取り付けるようにしています。
出来る限りの最善を尽くす、シビアに組み立てていくことが基本だと考えています。